「するするスルルーを始めたいんだけどどんな竿がいいの?」
「 そもそも何を基準に選べば良いかわからない。」
とお悩みの方にその選び方の基準を解説した上で、おすすめの竿9選+1の合計10選をお伝えします。
安い竿をお探しの方は選び方の基準を読んでいただいてから、+1の番外編に飛んでください。
実際に釣りかつは10選の内5選は使ってますので、実釣した時のレビューもお伝えします。
この9選+1の10選の中から選んでもらえると、まず失敗しません。
なぜならこの9選+1(10選)の竿はするするスルルーに求められる性能を十分満たした竿になるからです。
そして「出来るだけお金をかけずに始めたい。」と言う方のために番外編で安い竿の紹介もしますので、出来るだけお金をかけたくないと言う方はそちらをご覧ください。
ではそのするするスルルーの竿に求められている性能とは?
ズバリ操作性とバットパワーそれから軽さです。
一つ一つ解説してその後に9選+1の10選をご案内します。
「するするスルルーの竿以外にもするするスルルー全般のことが知りたいよ。」という方はまずはこちらを読んでみてください。
気になる竿は決まってるよという方は目次でクリックしてもらえると直接その竿の解説にとべるようにはしていますが、一度選び方の基準である「するするスルルー竿に求められる性能とは」を読んでいただけるとより理解が深まると思います。
みな様にピッタリのするするスルルー竿が見つれば幸いです。
するするスルルーの竿に求められる性能とは
- 操作性
- バットパワー
- 軽さ
この3点です。
①操作性について
するするスルルーはそもそもフカセ釣りです。
ラインメンディングしながら自分の思った潮に流す釣りなので操作性が良くないと釣りになりません。
胴調子でも操作性の良い竿もあるので、先調子、胴調子にかかわらずにとにかく操作性の良い竿が必要です。
②バットパワーについて
感覚としてはためて浮かすではなく、真っ向勝負で引きはがして浮かすですね。
根に張り付かれてしまうとほぼアウト。浮いてくることは少ないです。
細ハリスで胴にためて浮かすと言う繊細なやり取りではなく、巨大な魚のパワーと竿のパワーの真っ向勝負と言う感覚です。
根に突っ込む魚にも主導権を渡さず猛烈な突っ込みに耐えながら根から引きはがして浮かす。
そのために胴に乗ったときは強烈なパワーで浮かす事が必要です。なので強いバットパワーが必要ですね。
③軽さについて
いつ大物がくってくるかわからないので、いつでも臨戦体制に入れるように一日中手持ちの釣りになります。
なので軽ければ軽いほど良いですね。
あとは単純な重さも大事ですが持った時のバランスが非常に大事になってきます。
リールとのバランスもあるので、持った時の持ち重り感が軽ければ操作性にもかかわりますし、実際の重量に関わらず一日中釣りをした時の疲労感は全く変わってくると思います。
では早速おすすめの号数も含めてご紹介します。
⚠️おすすめの号数は本場沖縄で10キロオーバーを狙う大物するするスルルーではなく、釣りかつがいつも遊んでる和歌山などの本州の磯で狙える10キロぐらいまで(それでも十分大物ですが…)のするするスルルーにおすすめの竿になります。その点はご注意ください。
各メーカーごとに紹介します。メーカーの最後にはメーカーごとのまとめ。最後に全てのまとめを掲載します。
まずはシマノから
1️⃣ シマノ ライアームBG 3号・4号
シマノがBIG GAMEのコストパフォーマンスの限界に挑んだと言われる2022年7月に発売された新製品です。
「コストパフォーマンスの限界に挑戦。価格面でも徹底した合理化を実現しました。」とシマノが言う定価は5万6000円(3号)と5万7000円(4号)です。
価格的にはシマノのBIGGAMEのエントリーモデルですが、そこは初心者からベテランまで納得出来る仕様になってるのは間違いありません。
タメを作れる胴調子設計ですね。
「荷重が掛かったときの支点を手元近くに設定。魚に走られても、主導権を渡すことなく曲げやすく、ブランクスがしっかり追従。竿の曲がりで耐え切り、魚が落ち着いた隙を狙ってリカバリーから攻勢に転じることが可能です。」シマノより
と言うことででタメて粘りで浮かす仕様です。
実際のライアームBGに魚を掛けた画像があるので確認してください。
きっちり手元近くの胴から綺麗に曲がってるのが確認していただけると思います。
魚を掛けた本人の感想は「めっちゃ気持ちのいい曲がり。」だそうです。
ベイシスBGとライアームBG、同じ4号で比べるとライアーム4号の方が33g軽いです。
釣りかつも借りて実際使った感想は軽くて胴調子にもかかわらずかなり使いやすい操作性の良い竿でした。おすすめです。
2️⃣ シマノ レマーレ Ⅵ
シマノ磯フカセ竿の極限という位置付けですね。
持った感じは普通のグレ釣りのフカセ竿と変わりません。特に短くしてるとき(4.85m)の持った感じなんか非常に軽くてシャキッとしてます。3.5号なのに細い。しかもパワーもあってめちゃくちゃ浮かせてくれます。操作性、パワー、軽さ全てにおいて言うことなし。
その上、海の状況や磯の状況に合わて4.85mから5.2mまでズームするのもいいですね。
ただ、シマノの分類で言うとビッグゲームではなく、あくまで磯フカセ竿なのでガイドが少し小さいですね。12号ハリスまで対応してますが直結なんかするとどうでしょう?
「だったらレマーレBGがあるじゃない。」ということですが、磯竿8号相当⁇とんでもない怪物魚用となってます(笑)そこは高橋哲也さんに任せたいと思います(笑)
するするスルルーの磯竿を選ぶ時、沖縄では4から5号、本州だと3号から4号でいいと思います。
Ⅵの3.5号相当ははぴったし。
3️⃣ シマノ ベイシスBG 3号・4号
ベイシスはシマノ磯竿調子でど真ん中に位置する竿です。
先調子と胴調子の真ん中、操作性と粘りタメ性能の真ん中ですね。
なので大変扱いやすい万人受けする竿だと思います。
釣りかつの愛竿になりました。
そんなに軽い竿ではありませんが、持ち重りしません。
クセがなく綺麗な曲がりをするので掛けたときに安心感と気持ち良さがあります。
しかも胴に入るとめちゃくちゃ強い。
安心感のある気持ちのいい曲がりと強靭なパワー。
まだまだいけそうです。
シマノ おすすめ竿まとめ
竿の調子で言うと先調子にレマーレⅥ、真ん中にベイシスBG、胴調子寄りにライアームBGになります。こればっかりは好みもありますよね。
シマノの竿の分類で当てはめるとビッグゲームというジャンルにライアームBGとベイシス BGですね。レマーレは磯フカセ竿の極限という位置付けです。
続いてがまかつです。
4️⃣ がまかつ 我夢者アルティメイト 3号・4号
がまかつからニューロッドがでました!
超細身肉厚仕様のパワーロッドです。
細身肉厚のコンセプト、それからお値段もシマノのレマーレとガチンコ勝負ですね。
「いかに夢のような巨大魚を取り込むか」をコンセプトとしてるので、するするスルルーにピッタシ。
この竿が気になるのは自分だけではないとおもいます。
5️⃣ がまかつ パワースペシャルフカセⅡ 4号
名の通りとにかくパワー負けしない竿です。
ラインナップも4号からスタートですね。
バットパワーを上げる為に♯3番から元竿までを太くしてると言うぐらいパワーにこだわった竿です。とにかく巨大魚に力負けしたくないと言う人におすすめです。
がまかつ4号竿のラインナップで一番のパワーと一番の先調子。
6️⃣ がまかつ 我夢者Ⅱ 3号・4号
ラインナップは3号から6号とまさに夢の大型魚を狙うための竿ですね。
4号竿のがまかつラインナップでパワースペシャルについで先調子。
7️⃣ がまかつ 慶良間スペシャルⅡ 4号・4.5号
「スルスルスルルー釣法にて大型魚を攻略するためのロッド。」とがまかつが言うぐらいでがまかつのするするスルルーの本命竿です。
するするスルルー釣法専用設計ということで、トップガイドから誘導ガイドまで全てのガイドをワンランク大きいガイドを採用してくれてます。なので太い糸も大丈夫。
4号は5kg前後がメインターゲット。
4.5号は5~10kgクラスがメインターゲット。
8️⃣ がまかつ アルデナ 遠征 4号
がま磯で言えばエントリーモデルの位置付けですね。
0号〜3号 遠征4号・5号 カーエー3号・4号それに遠投竿までと幅広いラインナップ。
アルデナのフカセ竿を使った事がありますが、その時の印象は操作性の良い癖のない竿です。
その中で選ぶとすれば遠征4号。
10kgまでの大型魚がターゲット。強靭な粘り腰で大型魚も難なく浮かせます。スルスルスルルー釣法にも適応しています。
その他のラインナップでカーエーて何?と思って調べたら沖縄では人気の釣りの対象魚みたいで、沖縄のアイゴみたいです。アイゴはアイゴでも沖縄では50cmにもなるそうです。なのでカーエー竿も十分対応出来ると思います。
がまかつ おすすめ竿まとめ
がまかつはパワーロッドのポジショニングマップを掲載してくれてます。
●がまかつおすすめの竿4選のうちパワーの順番で
慶良間スペシャルⅡ4.5号→パワースペシャルフカセⅡ4号→我夢者Ⅱ4号→慶良間スペシャルⅡ4号→アルデナ遠征4号→我夢者Ⅱ3号の順番。
●同じくがまかつのおすすめ竿4選のうち先調子から胴調子の順番で
パワースペシャルフカセⅡ→我夢者Ⅱ→慶良間スペシャルⅡ→アルデナ遠征の順番。
がまかつが「するするスルルーで大型魚を攻略するためのロッド」と言う慶良間スペシャル、それから我夢者が本命ですね。
より先調子のパワースペシャルフカセ。胴調子よりでコスパの良いのはアルデナ遠征です。
そして何より気になるのが新しく出た我夢者アルティメイト。
これは欲しいかも。しかし値段が‥
がま磯の中から選ぶ際の参考にしてください。
続いてダイワです
9️⃣ ダイワ オレガ剛徹 M-50・V(3号相当) MH-50・53・V(4号相当)
するするスルルー考案者と言われる与那嶺功さんが監修している竿です。
ダイワの最新テクノロジー満載のするスルルー専用竿とも言える竿ですね。
M-50・Vは九州・四国エリアでのするするスルルー釣法にも最適なアイテム。
MH-50・53・V は軽さと取り回しのよさで50とやりとり重視の53があります。そこは好みですね。
🔟 するするスルルー竿 番外1選
「するするスルルー始めたいけど最初っからそんな高い竿買えないよ。」「もっと安い竿ないの?」
という方に番外編としてお伝えします。
するするスルルーを続けてると、いずれは今回紹介させてもらった9選の竿、どれかに行き着くと思います。
かと言って「初めからそんなにだせないよ。」とおっしゃられるのはよくわかります。
おすすめはしませんが、もし今手持ちの竿の中に「遠投竿の3号、4号持ってるよ。」と言う方は遠投竿で出来なくもないです。
遠投竿は当たり前ですが、もともとが遠投の釣りになるのでガイドは大きいし、ガイドの数も少ないので風が強ければ糸ふけはでるでしょう。
元竿も長いし、もともとが手持ちでする釣りでもないので重量もあり操作性も良くないですね。
しかし投げ竿の3号、4号ぐらいだとパワーだけはなんとかなると思います。
もしくはパワーだけで言うとショアジギングロッドでも出来なくはないですね。
「遠投竿やショアジギングロッドじゃなくて磯竿で安くていいのはないの?」
「正直続くかどうかもわからないので初めから高い竿なんか買えないよ。」
と言われる方に安くておすすめの竿もたくさんありますが、その中から今回ダイワのおすすめ竿が一本しか紹介できなかったので、一つダイワから紹介します。
それはズバリダイワインプレッサ3−53HR ・Yです。
実際、釣りかつがするするスルルーでスジアラの75cmを浮かせてくれた思い入れのある竿です。
その時の様子は→するするスルルーでスジアラが釣れました!和歌山県南紀白浜市江
ただしあげるのに3号竿ということもあり、相当な時間がかかったのと、ハラハラヒヤヒヤドキドキもののやり取りで安心感はなかったです。(それを楽しむのもいいかもしれませんが…)
なので操作性○軽さ○パワーは△でしょうか。
それを差し引いても2万少しの実売で手に入るので初めての竿にはいいですね。
まとめ
おすすめ竿9選+番外1選と合計10選の磯竿を紹介させていただきました。
ここでご紹介させていただいた竿を選んでいただければまず後悔されることはありません!
皆さまにとっての愛竿の一本が見つかれば幸いです。
【シマノ】
【がまかつ】
我夢者Ⅱ 3号・4号
【ダイワ】
オレガ剛徹 M-50・V(3号相当)MH-50・53・V(4号相当)
最後まで読んでいただきありがとうございました。