夏の夜磯でシブダイを狙うなら、竿選びで最優先したいのは掛けた直後に主導権を取れるバットパワーです。
シブダイは磯際や根の近くで食わせる場面が多く、ヒット直後の突っ込みを止められないとラインブレイクにつながります。
一方で、夜通し仕掛けを打ち返すため、強いだけでなく持ち重りしにくい竿であることも大切です。
この記事では、本州の磯でシブダイを狙う目線から、3〜4号クラスを中心におすすめ竿10本を比較します。さらに、荒磯や大型混じりの夜釣りで5号竿を選ぶケースも解説します。するするスルルーにも対応できるモデルを選んでいるため、タマンやスジアラが混じる釣り場にも応用できます。
結論からいうと、「扱いやすさ重視なら3号」「磯際で止める力と大型への余裕を重視するなら4号」「荒磯・太ハリス・大型混じりの夜釣りなら5号」を目安にすると絞りやすいです。
迷ったら「シマノ ライアームBG」。3号は扱いやすさ、4号は磯際で主導権を渡しにくい安心感があり、軽さと止める力のバランスが取れた最初の1本です。
価格を抑えて始めるなら「ダイワ インプレッサ 3-53HR・Y」(希望価格29,500円・税別/自重281g)。ただし荒磯や大型狙いでは余裕が少ないため、釣行回数が増えるならライアームBG・ベイシスBGの3〜4号クラスも比較してください。
まず10本のスペックを一覧で比較します。商品名をタップすると、それぞれの詳しい解説へ移動します。
| 商品 | 号数 | 自重(g) | 適合ハリス(号) | 希望価格(税別) | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| シマノ ライアームBG | 3号・4号 | 300・302 | 3–10・6–16 | 60,500・61,600円 | 迷ったらこの1本 |
| シマノ レマーレ | 3.5号相当 | 315 | 3–12 | 167,000円 | 軽さ重視の上位機 |
| シマノ ベイシスBG | 3号・4号 | 307・310 | 3–10・6–16 | 85,000・85,500円 | 大物フカセと兼用 |
| シマノ レコードチェイサー | 480XH | 480 | 10–30 | 60,000円 | 荒磯・太ハリス・大型 |
| がまかつ 我夢者アルティメイト | 3号・4号 | 378 | 2.5–12・3–16 | 135,000・138,000円 | 竿の粘りでいなす最上位 |
| がまかつ パワースペシャルフカセⅡ | 4号 | 365 | 3–16 | 67,000円 | 掛けた直後に止める |
| がまかつ 我夢者Ⅱ | 3号・4号 | 303・318 | 2.5–12・3–16 | 80,000・81,000円 | 先調子の操作性+パワー |
| がまかつ 慶良間スペシャルⅡ | 4号・4.5号 | 335・343 | 6–16・6–18 | 83,000・84,000円 | 太ハリス・大型混じり |
| ダイワ 剛徹 | 4号(MH-50/53) | 395・420 | 6–16 | 81,000・82,000円 | するするスルルー専用設計 |
| ダイワ インプレッサ(番外) | 3-53HR・Y | 281 | 3–7 | 29,500円 | 価格を抑えて始める |
※価格はメーカー希望本体価格(税別)です。自重・適合ハリスは号数違いを「・」区切りで併記しています。
シブダイ釣りの竿を選ぶ5つのポイント
磯際で止めるバットパワー
シブダイ狙いでは遠くへ流す操作性以上に、ヒット直後の突っ込みを受け止める元竿の強さが重要です。根が荒い場所ほど4号クラスを優先し、魚を根から離すまで竿を立てて粘れるモデルを選びます。
使用するハリスに合う号数とガイド
竿の適合ハリスは必ず確認します。太ハリスを使う場合は、適合範囲だけでなく結び目がガイドを通るか、大口径ガイドかもチェックしましょう。竿だけを強くしても、ラインシステムとのバランスが崩れると扱いにくくなります。
夜磯で扱いやすい長さと自重
5m前後は磯際をかわしやすく、仕掛けの操作もしやすい長さです。長時間手持ちするなら自重も重要ですが、数字だけでなく持ったときのバランスも確認してください。短めの4.8〜5mは取り回しを優先したい人に向きます。
3号と4号は釣り場で使い分ける
- 3号:足場が比較的素直で、扱いやすさや軽さを優先したい
- 4号:磯際の根が荒く、掛けた直後に強く止めたい
- 4号以上:大型混じりや太ハリスを使う釣り場で余裕を持たせたい
夜釣りで5号竿を選ぶ場面
夜釣りは周囲や穂先の動きを確認しづらく、魚が走り始めてからの対応が昼より遅れやすくなります。足元の根が荒い場所や、大型のタマン・スジアラが混じるポイントでは、5号竿のバットパワーと強度の余裕が役立ちます。
- 磯際の根が荒く、掛けた直後に魚を止めたい
- 太ハリスを使い、大型魚が混じる夜釣り
- 多少の自重よりも、取り込み時の安心感を優先したい
一方、比較的足場が素直で通常サイズのシブダイを狙うなら、3〜4号の方が軽くて扱いやすいです。5号は「夜釣りだから必須」ではなく、釣り場と想定外の大型魚に備えて選ぶ号数です。
5号表記だけで決めず、適合ハリス・ガイド径・自重も確認してください。太仕掛けを使えても、一晩持ち続けるには重すぎる場合があります。
同じモデルでも号数によって自重・適合ハリス・曲がり方が変わります。実際に使うハリスと釣り場を先に決めてから選ぶと失敗しにくいです。
シブダイ釣りにおすすめの竿10選
シブダイ狙いでの使いやすさを基準に、軽さ・バットパワー・太ハリスへの対応を比較しました。
| モデル | シブダイ向けの選び方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ライアームBG | 3号・4号 | 軽さとパワーのバランス重視 |
| レマーレ | VI-485/520SZ | 操作性と軽快さを優先 |
| ベイシスBG | 3号・4号 | クセの少ない万能型が欲しい |
| レコードチェイサー | 480XH | 荒い磯や大型混じりを想定 |
| 我夢者アルティメイト | 3号・4号 | 粘りを生かしてやり取りしたい |
| パワースペシャルフカセⅡ | 4号 | 掛けた直後の力勝負を重視 |
| 我夢者Ⅱ | 3号・4号 | 先調子の操作感が好み |
| 慶良間スペシャルⅡ | 4号・4.5号 | 太ハリスと大型魚への備えを優先 |
| 剛徹 | MH-50・W/MH-53・W | パワー最優先で選びたい |
| インプレッサ | 3-53HR・Y | 予算を抑えて始めたい |
価格や仕様は掲載時点の情報です。購入前にメーカー公式情報と販売ページで最新仕様を確認してください。
シマノ ライアームBG
シブダイ釣りで軽さと止める力のバランスを取りたい人に、最初に検討してほしい一本です。3号は扱いやすさ、4号は磯際で主導権を渡しにくい安心感を重視した選択になります。
実際に手にした印象は、胴まで素直に曲がりながらも操作しやすいこと。夜磯で竿を持つ時間が長い釣りでも、300g前後の自重は大きなメリットです。
| 3号(3-500) | 4号(4-500) | |
|---|---|---|
| 全長(m) | 5.00 | 5.00 |
| 自重(g) | 300 | 302 |
| 錘負荷(号) | 2–10 | 5–15 |
| 適合ハリス(号) | 3–10 | 6–16 |
| 価格(税別) | 60,500円 | 61,600円 |

シマノ レマーレ
夜のシブダイ釣りでは、仕掛けの投入や回収を繰り返しても疲れにくい操作性が助けになります。レマーレは3.5号相当のパワーと315gの軽さを両立した上位候補です。
4.85mと5.2mを使い分けられるため、足元を狙う場面と磯際をかわしたい場面で長さを調整できます。ガイドは磯フカセ竿寄りなので、太い仕掛けを直結する場合はラインの抜けも確認して選びましょう。
| 3.5号相当(VI-485/520SZ) | |
|---|---|
| 全長(m) | 5.20 |
| 自重(g) | 315 |
| 錘負荷(号) | 1-12 |
| 適合ハリス(号) | 3-12 |
| 価格(税別) | 167,000円 |

シマノ ベイシスBG
シブダイ専用に尖りすぎず、タマンやスジアラも含めた大物フカセに使いたいならベイシスBGが合わせやすいです。3号と4号があり、釣り場の根の荒さやハリス号数に応じて選べます。
筆者も愛用しており、先調子と胴調子の中間にある素直な曲がりが魅力。夜間でも竿の曲がりを使って魚の動きに追従しやすく、初めて本格的な大物竿を買う人にも候補にしやすいモデルです。
| 3号(3-500) | 4号(4-500) | |
|---|---|---|
| 全長(m) | 5.00 | 5.00 |
| 自重(g) | 307 | 310 |
| 錘負荷(号) | 2-10 | 5-15 |
| 適合ハリス(号) | 3-10 | 6-16 |
| 価格(税別) | 85,000円 | 85,500円 |
シマノ レコードチェイサー
足元から水深があり、大型が掛かった瞬間に根から離したい場所では480XHの強さが頼りになります。一般的なシブダイ狙いには余裕のある仕様ですが、荒い磯・太ハリス・大型混じりを前提にするなら選択肢です。
自重は軽量磯竿より増えるため、終夜ずっと手持ちする釣りよりも、パワーを優先したい釣り場向け。カゴ釣りや泳がせなどにも使いたい人は一本で用途を広げられます。
| 480XH | |
|---|---|
| 全長(m) | 4.80 |
| 自重(g) | 480 |
| 錘負荷(号) | 15-35 |
| 適合ハリス(号) | 10-30 |
| 価格(税別) | 60,000円 |
がまかつ 我夢者アルティメイト
シブダイの急な突っ込みを竿全体の粘りで受けながら、ラインへの負荷を抑えたい人向けです。3号と4号から、足場と想定サイズに合わせて選べます。
細身肉厚の設計で、魚の引きに応じて曲がる支点が移動するタイプ。強さだけでなく、掛けてから落ち着いてやり取りできる竿を求める人に合います。
| 3号(S3-53) | 4号(S4-50) | |
|---|---|---|
| 全長(m) | 5.3 | 5.0 |
| 自重(g) | 378 | 378 |
| 錘負荷(号) | 2-8 | 3-10 |
| 適合ハリス(号) | 2.5-12 | 3-16 |
| 価格(税別) | 135,000円 | 138,000円 |

がまかつ パワースペシャルフカセⅡ
シブダイを掛けた直後の走りを止め、磯際から早く離したい場面では4号のバットパワーが武器になります。穂先側は繊細さを残しているため、エサの状態や小さな変化も見ながら釣りたい人向けです。
根が荒い釣り場や、魚に主導権を渡したくない人におすすめ。軽さよりも初動の力勝負を重視して選ぶモデルです。
| 4号(4-50) | |
|---|---|
| 全長(m) | 5.0 |
| 自重(g) | 365 |
| 錘負荷(号) | 3-8 |
| 適合ハリス(号) | 3-16 |
| 価格(税別) | 67,000円 |

がまかつ 我夢者Ⅱ
仕掛けを狙った場所へ入れやすい先調子の操作感と、大型魚に対応するバットパワーを両立したモデルです。磯際狙いを中心にしつつ、潮に乗せて探る場面もあるシブダイ釣りに合わせやすいです。
3号は取り回し、4号は根から離す力を優先する選び方。夜磯で仕掛けを扱いやすく、強さも妥協したくない人に向いています。
| 3号(3-53) | 4号(4-50) | |
|---|---|---|
| 全長(m) | 5.3 | 5.0 |
| 自重(g) | 303 | 318 |
| 錘負荷(号) | 2-8 | 3-10 |
| 適合ハリス(号) | 2.5-12 | 3-16 |
| 価格(税別) | 80,000円 | 81,000円 |

がまかつ 慶良間スペシャルⅡ
4号・4.5号とも太ハリスを使いやすく、シブダイだけでなくタマンやスジアラが混じるポイントでも安心感があります。大口径ガイドやラバー付きのリールシートなど、太仕掛けでのファイトを意識した装備も特徴です。
本州のシブダイ狙いなら4号を軸に、より大型や荒磯を想定する場合は4.5号を検討。軽快さよりも、想定外の一匹まで受け止められる余裕を求める人向けです。
| 4号(4-50) | 4.5号(45-50) | |
|---|---|---|
| 全長(m) | 5.0 | 5.0 |
| 自重(g) | 335 | 343 |
| 錘負荷(号) | 10-18 | 10-18 |
| 適合ハリス(号) | 6-16 | 6-18 |
| 価格(税別) | 83,000円 | 84,000円 |

ダイワ 剛徹
するするスルルー用として設計されたパワーロッドで、シブダイ狙いでもバットの強さを最優先したい人向けです。MH-50・Wは取り回し、MH-53・Wは長さを生かして磯際をかわしやすい点で選べます。
自重はありますが、太ハリスを使って強引に主導権を取る釣りでは心強い存在。足元の根が荒く、掛けた魚を走らせたくないポイントに向いています。
| 4号(MH-50・W) | 4号(MH-53・W) | |
|---|---|---|
| 全長(m) | 5 | 5.3 |
| 自重(g) | 395 | 420 |
| 錘負荷(号) | 10-18 | 10-18 |
| 適合ハリス(号) | 6-16 | 6-16 |
| 価格(税別) | 81,000円 | 82,000円 |
ダイワ インプレッサ(番外)
シブダイ釣りをまず試してみたい人や、予算を抑えて一本用意したい人向けの候補です。3-53HR・Yは281gと軽く、夜磯での取り回しにも優れます。
筆者は同じ竿でするするスルルー釣法のスジアラを取り込んだ経験があります。一方で3号竿なので、荒い磯や大型相手では時間がかかることもあります。根がきつい場所では無理をせず、上位の4号クラスも検討してください。
| 3-53HR・Y | |
|---|---|
| 全長(m) | 5.3 |
| 自重(g) | 281 |
| 錘負荷(号) | 5-10 |
| 適合ハリス(号) | 3-7 |
| 価格(税別) | 29,500円 |
実際にこの竿でスジアラを釣り上げた釣行記はこちらです。

シブダイ用の竿選びでよくある質問
シブダイ釣りの竿は何号がおすすめ?
本州の磯なら3〜4号を軸に考えます。扱いやすさを優先するなら3号、根が荒い場所や太ハリスを使う場合は4号が安心です。荒磯・大型混じり・太ハリスを使う夜釣りでは5号も選択肢になります。
するするスルルー用の竿はシブダイにも使える?
使えます。ただしシブダイを磯際で狙う場合は、遠投や長距離を流す操作性より、掛けた直後に止めるバットパワーを重視します。この記事では両方に対応しやすいモデルを選んでいます。
夜釣りでは5号竿を使った方がいい?
すべての夜釣りで5号が必要なわけではありません。足元の根が荒く、太ハリスで魚を強く止めたい場所や、タマン・スジアラなどの大型魚が混じるポイントで検討します。通常のシブダイ狙いなら、軽くて操作しやすい3〜4号が使いやすいです。
初心者が価格を抑えるなら?
まず試すならインプレッサ3-53HR・Yが候補です。ただし荒磯や大型狙いでは余裕が少ないため、釣行回数が増えるならライアームBGやベイシスBGなどの3〜4号クラスも比較してください。
まとめ|シブダイ竿は止める力を基準に選ぶ
シブダイ釣りでは、軽さだけでなく磯際で魚の走りを止めるバットパワーが重要です。
- 扱いやすさ重視なら3号
- 根が荒い場所や大型への備えは4号
- 太ハリスを使うなら適合範囲とガイド径を確認
- 夜通し使うなら自重と持ち重りもチェック
- 荒磯・太ハリス・大型混じりの夜釣りは5号も選択肢
最初の1本に迷ったら「シマノ ライアームBG」、価格を抑えるなら「ダイワ インプレッサ 3-53HR・Y」から検討してみてください。
見老津でのシブダイ実釣記では、実際の釣果・ポイント・仕掛けも紹介しています。

竿が決まったら、次はリールと仕掛けも同じ強度でそろえましょう。


